差別の授業が「差別はいけない」の確認で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、「差別は悪い人がするもの」というよくある思いこみに目を向けて、教材の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『あなたはどう考える?』(小学6年・道徳/公正、公平、社会正義)
- あらすじ:感染症の流行の中で、不安が大量の情報となって広がり、病気の人やその家族などへの差別がおこりました。教材は二つのまんがの事例で、決めつけた男の子や、SNSで発信した女の子が、思いこみを強めていく様子を示します。
- ねらい:差別=悪い人がすること → 思いこみで だれもが加わることがある。決めつけずに立ち止まり、相手の立場に立って考える心を大切にする
- おすすめの発問:差別は「悪い人」がすることなのだろうか?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
あなたはどう考える?のあらすじ(どんなお話?)

感染症の流行の中で、不安が大量の情報となって広がり、病気の人やその家族などへの差別がおこりました。教材は二つのまんがの事例で、決めつけた男の子や、SNSで発信した女の子が、思いこみを強めていく様子を示します。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「差別は悪い人がすること」と遠ざけがちです。授業の後は、不安や思いこみからだれもが知らないうちに加わることがあると気づき、立ち止まって考える心を大切にできることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「差別はいけない」の確認で終わりがちです。差別は悪い人がするもの、という思いこみを問い直すと、事例の人物と自分が重なり、自分ごととして考えはじめます。
4コマで見る「うわさの広がり」

「みんなそう言ってる」と思うと、確かめないまま決めつけてしまうことがあります。差別や偏見は、悪い人だけがするものではありません。事例のしくみを、教室のうわさの場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に事例の人物の考えの流れと中心発問の話し合い、右に公正・公平の意味をとらえ直すことばを置きます。くわしい板書はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 6年『あなたはどう考える?』【公正、公平、社会正義】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 差別は「悪い人」だけのものではない
- 不安や思いこみから、だれもが加わりうる
- 確認で終わらず、自分ごととして問う
『あなたはどう考える?』のよくある質問
Q. 『あなたはどう考える?』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学6年の道徳の教材で、内容項目は「公正、公平、社会正義」です。
Q. 『あなたはどう考える?』のあらすじは?
A. 感染症の流行の中で、不安が大量の情報となって広がり、病気の人やその家族などへの差別がおこりました。教材は二つのまんがの事例で、決めつけた男の子や、SNSで発信した女の子が、思いこみを強めていく様子を示します。
Q. 『あなたはどう考える?』の授業のねらいは?
A. 差別=悪い人がすることという考えから、思いこみで だれもが加わることがあるという考えへ深めることです。授業の前は「差別は悪い人がすること」と遠ざけがちです。授業の後は、不安や思いこみからだれもが知らないうちに加わることがあると気づき、立ち止まって考える心を大切にできることがゴールです。
Q. 『あなたはどう考える?』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「差別は「悪い人」がすることなのだろうか?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「差別はいけない」の確認で終わりがちです。差別は悪い人がするもの、という思いこみを問い直すと、事例の人物と自分が重なり、自分ごととして考えはじめます。
Q. 『あなたはどう考える?』の板書計画は?
A. 板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に事例の人物の考えの流れと中心発問の話し合い、右に公正・公平の意味をとらえ直すことばを置きます。くわしい板書はnoteで紹介しています。












