相互理解の授業が「見えない人を助けよう」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、見落とされがちな「説明する側」の変化に目を向けて、教材の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』(中学3年・道徳/相互理解、寛容)
- あらすじ:目が見えないのに美術館に通う白鳥さんと、著者たちは仏像を鑑賞します。思い思いに作品を言葉にするうち、一人では気づけない発見が次々に生まれ、著者は見せてもらっているのは自分たちかもしれないと感じます。
- ねらい:相互理解=相手のためにすること → ちがう見方との出会いは自分の世界を広げる。見方のちがう人と言葉を交わすと、相手だけでなく自分の見え方も変わる
- おすすめの発問:説明していた人たちは、何を受け取ったのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
目の見えない白鳥さんとアートを見にいくのあらすじ(どんなお話?)

目が見えないのに美術館に通う白鳥さんと、著者たちは仏像を鑑賞します。思い思いに作品を言葉にするうち、一人では気づけない発見が次々に生まれ、著者は見せてもらっているのは自分たちかもしれないと感じます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「見えない人を助けてあげる」という考えです。授業の後は、ちがう見方をする人と言葉を交わすことが、自分自身の世界を広げることでもあると実感することがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

白鳥さんの気持ちだけを聞くと「楽しそう」で終わりがちです。説明する側に目を向けると、言葉にしようとして深く見るうちに自分が変わったことに、生徒が気づきはじめます。
4コマで見る「伝える係」

だれかに伝えようとすると、自分がいつもよりよく見ることになります。説明していたはずが、教えてもらっていた。お話の逆転を、美術の時間の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に「説明する側は大変」などのいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右に相互理解の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」【相互理解、寛容】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 説明する側の変化に目を向けると見えてくる
- ちがう見方は対立でなく発見の入り口
- 相互理解は自分の世界も広げる
『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』のよくある質問
Q. 『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「相互理解、寛容」です。
Q. 『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』のあらすじは?
A. 目が見えないのに美術館に通う白鳥さんと、著者たちは仏像を鑑賞します。思い思いに作品を言葉にするうち、一人では気づけない発見が次々に生まれ、著者は見せてもらっているのは自分たちかもしれないと感じます。
Q. 『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』の授業のねらいは?
A. 相互理解=相手のためにすることという考えから、ちがう見方との出会いは自分の世界を広げるという考えへ深めることです。授業の前は「見えない人を助けてあげる」という考えです。授業の後は、ちがう見方をする人と言葉を交わすことが、自分自身の世界を広げることでもあると実感することがゴールです。
Q. 『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「説明していた人たちは、何を受け取ったのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。白鳥さんの気持ちだけを聞くと「楽しそう」で終わりがちです。説明する側に目を向けると、言葉にしようとして深く見るうちに自分が変わったことに、生徒が気づきはじめます。
Q. 『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』の板書計画は?
A. 板書は、左に「説明する側は大変」などのいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右に相互理解の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












