寛容の授業が「相手の立場に立とう」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、同じ場面を語る三つの投書をくらべる切り口から、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『三人の乗客』(中学1年・道徳/相互理解、寛容)
- あらすじ:混んだ電車に乗り合わせた三人が、それぞれ新聞に投書します。席を譲った中学生は「譲ったのに怒られた」と悲しみ、譲られた男性は「誰も気にかけてくれない」と嘆き、見ていた女性は中学生をかわいそうに思います。
- ねらい:わかり合う=相手の立場に立つ → 相手の事情や弱さまで受け止めること。だれも悪者にしない。分かり合えない弱さを含めて歩み寄る
- おすすめの発問:三つの投書をならべると、何が見えてくる?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
三人の乗客のあらすじ(どんなお話?)

混んだ電車に乗り合わせた三人が、それぞれ新聞に投書します。席を譲った中学生は「譲ったのに怒られた」と悲しみ、譲られた男性は「誰も気にかけてくれない」と嘆き、見ていた女性は中学生をかわいそうに思います。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「相手の立場に立てばわかり合える」という見方です。授業の後は、自分の立場からしか見えない人間の弱さを含めて受け止めようとすることが寛容だと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

一人ずつ気持ちを聞くと、だれが悪いかの話になりがちです。三つの投書をならべてくらべると、事実は一つでも受け止め方がちがうことと、その奥の人間の弱さが見えてきます。
4コマで見る「掃除の時間」

よかれと思った行動でも、相手には別の事情があることがあります。どちらも悪者にせず、相手の見え方を聞いてみると、すれ違いはほどけていきます。
板書計画は3つのエリア

左に生徒のいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した考えを書きます。三人の立場を横にならべ、視点のちがいが一目でわかる板書の全体は、note でくわしく紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「三人の乗客」【相互理解、寛容】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「相手の立場に立とう」で終わらせない
- 三つの投書をならべてくらべる
- 弱さも含めて受け止めるのが寛容
『三人の乗客』のよくある質問
Q. 『三人の乗客』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「相互理解、寛容」です。
Q. 『三人の乗客』のあらすじは?
A. 混んだ電車に乗り合わせた三人が、それぞれ新聞に投書します。席を譲った中学生は「譲ったのに怒られた」と悲しみ、譲られた男性は「誰も気にかけてくれない」と嘆き、見ていた女性は中学生をかわいそうに思います。
Q. 『三人の乗客』の授業のねらいは?
A. わかり合う=相手の立場に立つという考えから、相手の事情や弱さまで受け止めることという考えへ深めることです。授業の前は「相手の立場に立てばわかり合える」という見方です。授業の後は、自分の立場からしか見えない人間の弱さを含めて受け止めようとすることが寛容だと気づくことがゴールです。
Q. 『三人の乗客』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「三つの投書をならべると、何が見えてくる?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。一人ずつ気持ちを聞くと、だれが悪いかの話になりがちです。三つの投書をならべてくらべると、事実は一つでも受け止め方がちがうことと、その奥の人間の弱さが見えてきます。
Q. 『三人の乗客』の板書計画は?
A. 左に生徒のいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した考えを書きます。三人の立場を横にならべ、視点のちがいが一目でわかる板書の全体は、note でくわしく紹介しています。












