正直の授業が「正直に言いましょう」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、もしアンリがお父さんに聞かれなかったら、と考える見方で、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『梨の実ーアンリ=ファーブル』(小学4年・道徳/正直、誠実)
- あらすじ:少年アンリは、弟のフレデリックにたのまれて、となりの家の梨を取ってしまいます。悪いことをしたと分かりながら、お父さんに言い出せず、もやもやをかかえたままです。そしてお父さんにたずねられ、涙を流しました。
- ねらい:正直=思ったとおり言うこと → 正直は過ちから逃げずに向き合う心。気持ちに正直なことと、過ちを認める正直は同じではない
- おすすめの発問:もしお父さんに聞かれなかったら?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
梨の実ーアンリ=ファーブルのあらすじ(どんなお話?)

少年アンリは、弟のフレデリックにたのまれて、となりの家の梨を取ってしまいます。悪いことをしたと分かりながら、お父さんに言い出せず、もやもやをかかえたままです。そしてお父さんにたずねられ、涙を流しました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、正直=思ったことをそのまま言うこと、という理解です。授業の後は、自分の過ちから逃げずに向き合う心が正直だと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「怒られるのがこわい」で終わりがちです。もし聞かれなかったらと考えると、アンリの涙の奥にある、自分の過ちと向き合う心に、子どもが近づいていきます。
4コマで見る「われた植木ばち」

だまっていても、過ちは自分の心の中に残ります。向き合ったとき、心は軽くなります。お話の梨の実を、教室の植木ばちに置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に正直の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 4年『梨の実ーアンリ=ファーブル』【正直、誠実】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- もし聞かれなかったら、と考えるとお話が深まる
- 正直は、過ちから逃げずに向き合う心
- 場面発問より、もしもの問いで全体を考える
『梨の実ーアンリ=ファーブル』のよくある質問
Q. 『梨の実ーアンリ=ファーブル』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学4年の道徳の教材で、内容項目は「正直、誠実」です。
Q. 『梨の実ーアンリ=ファーブル』のあらすじは?
A. 少年アンリは、弟のフレデリックにたのまれて、となりの家の梨を取ってしまいます。悪いことをしたと分かりながら、お父さんに言い出せず、もやもやをかかえたままです。そしてお父さんにたずねられ、涙を流しました。
Q. 『梨の実ーアンリ=ファーブル』の授業のねらいは?
A. 正直=思ったとおり言うことという考えから、正直は過ちから逃げずに向き合う心という考えへ深めることです。授業の前は、正直=思ったことをそのまま言うこと、という理解です。授業の後は、自分の過ちから逃げずに向き合う心が正直だと気づくことがゴールです。
Q. 『梨の実ーアンリ=ファーブル』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「もしお父さんに聞かれなかったら?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「怒られるのがこわい」で終わりがちです。もし聞かれなかったらと考えると、アンリの涙の奥にある、自分の過ちと向き合う心に、子どもが近づいていきます。
Q. 『梨の実ーアンリ=ファーブル』の板書計画は?
A. 板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に正直の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












