相互理解の授業が、だれが悪いかを決める話し合いになってしまう、となやんでいませんか。この記事では、行為の善悪を裁いてしまうよくある失敗を手がかりに、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『ふたつの心』(中学1年・道徳/相互理解、寛容)
- あらすじ:同級生のサオリの言動をめぐって、クラスがぎくしゃくしていくお話です。みんながサオリから離れていく中で、「わたし」は、みんなでいじめるのはよくないと感じています。だれかを裁くより、それぞれの事情や気持ちを想像することが問われます。
- ねらい:理解=相手の考えを知ること → 理解は相手を想像する心から始まる。「〜かもしれない」と想像する力が、伝え合いと尊重を支える
- おすすめの発問:サオリを裁く前に想像できることは何だろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
ふたつの心のあらすじ(どんなお話?)

同級生のサオリの言動をめぐって、クラスがぎくしゃくしていくお話です。みんながサオリから離れていく中で、「わたし」は、みんなでいじめるのはよくないと感じています。だれかを裁くより、それぞれの事情や気持ちを想像することが問われます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「理解=話を聞けばわかる」という見方です。授業の後は、伝えることも尊重することも、その根っこに相手を「〜かもしれない」と想像する心があると気づけることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞いたり「どうすればよかったか」を問うたりすると、行為の善悪を裁く話し合いになりがちです。裁く前に想像できることを問うと、理解し合う心のはたらきに目が向きます。
4コマで見る「グループ決め」

相手を「勝手な人」と決めつけるのは簡単です。「何かあったのかもしれない」と想像する一瞬が、理解し合う関係の入り口になります。
板書計画は3つのエリア

左に「相手を理解する」についての今の考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した相互理解の考えを書きます。想像する・伝える・尊重するのつながりを示す板書の全体は、note でくわしく紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「ふたつの心」【相互理解、寛容】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- だれが悪いかを裁く授業にしない
- 裁く前に想像できることを問う
- 理解し合う心の根っこには想像力がある
『ふたつの心』のよくある質問
Q. 『ふたつの心』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「相互理解、寛容」です。
Q. 『ふたつの心』のあらすじは?
A. 同級生のサオリの言動をめぐって、クラスがぎくしゃくしていくお話です。みんながサオリから離れていく中で、「わたし」は、みんなでいじめるのはよくないと感じています。だれかを裁くより、それぞれの事情や気持ちを想像することが問われます。
Q. 『ふたつの心』の授業のねらいは?
A. 理解=相手の考えを知ることという考えから、理解は相手を想像する心から始まるという考えへ深めることです。授業の前は「理解=話を聞けばわかる」という見方です。授業の後は、伝えることも尊重することも、その根っこに相手を「〜かもしれない」と想像する心があると気づけることがゴールです。
Q. 『ふたつの心』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「サオリを裁く前に想像できることは何だろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞いたり「どうすればよかったか」を問うたりすると、行為の善悪を裁く話し合いになりがちです。裁く前に想像できることを問うと、理解し合う心のはたらきに目が向きます。
Q. 『ふたつの心』の板書計画は?
A. 左に「相手を理解する」についての今の考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した相互理解の考えを書きます。想像する・伝える・尊重するのつながりを示す板書の全体は、note でくわしく紹介しています。












