公正・公平の授業が「偏見はいけない」の一般論で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、漫画教材の決めつけを学級のことばにつなげる切り口から、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『カメルーン生まれ、日本育ち』(中学2年・道徳/公正、公平、社会正義)
- あらすじ:カメルーンで生まれ、四歳ごろに家族で日本へ来た「僕」は、日本の学校、日本の文化の中で育ちました。それでも周りからは「足が速そう」「英語がうまそう」と決めつけられてきました。漫画は、偏見が差別につながる流れを描きます。
- ねらい:偏見=悪口や意地悪 → ほめ言葉の中にも偏見はひそむ。「知ったつもり」をやめ、目の前の一人を見ようとする
- おすすめの発問:わたしたちの教室にも、「ほめる決めつけ」はある?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
カメルーン生まれ、日本育ちのあらすじ(どんなお話?)

カメルーンで生まれ、四歳ごろに家族で日本へ来た「僕」は、日本の学校、日本の文化の中で育ちました。それでも周りからは「足が速そう」「英語がうまそう」と決めつけられてきました。漫画は、偏見が差別につながる流れを描きます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「偏見は悪口や意地悪のこと」という考えです。授業の後は、ほめ言葉のような決めつけや「知ったつもり」の中にも偏見があると気づき、だれに対しても公平に接しようとすることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「僕」がかわいそうという話で終わりがちです。教室のふだんのことばに置きかえて問うと、悪気のない決めつけが自分たちの中にもあることに気づきます。
4コマで見る「キャラづけ」

ほめているつもりの「〜っぽい」は、相手を見ないまま決めつけていることがあります。本人に聞いてみると、知らなかった姿が見えてきます。教材の考え方を班の場面に置きかえ、学級づくりにつなげました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に公正、公平、社会正義をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「カメルーン生まれ、日本育ち」【公正、公平、社会正義】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- ほめ言葉の中にも偏見はひそむ
- 教室のことばを見直してみる
- 知ったつもりより、目の前の一人を
『カメルーン生まれ、日本育ち』のよくある質問
Q. 『カメルーン生まれ、日本育ち』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「公正、公平、社会正義」です。
Q. 『カメルーン生まれ、日本育ち』のあらすじは?
A. カメルーンで生まれ、四歳ごろに家族で日本へ来た「僕」は、日本の学校、日本の文化の中で育ちました。それでも周りからは「足が速そう」「英語がうまそう」と決めつけられてきました。漫画は、偏見が差別につながる流れを描きます。
Q. 『カメルーン生まれ、日本育ち』の授業のねらいは?
A. 偏見=悪口や意地悪という考えから、ほめ言葉の中にも偏見はひそむという考えへ深めることです。授業の前は「偏見は悪口や意地悪のこと」という考えです。授業の後は、ほめ言葉のような決めつけや「知ったつもり」の中にも偏見があると気づき、だれに対しても公平に接しようとすることがゴールです。
Q. 『カメルーン生まれ、日本育ち』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「わたしたちの教室にも、「ほめる決めつけ」はある?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「僕」がかわいそうという話で終わりがちです。教室のふだんのことばに置きかえて問うと、悪気のない決めつけが自分たちの中にもあることに気づきます。
Q. 『カメルーン生まれ、日本育ち』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に公正、公平、社会正義をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












