『手品師』の授業が「約束は守るべき」という美談で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、若い先生がやりがちな失敗から見直す切り口で、お話の流れと授業のゴール、問いの立て方を図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『手品師』(中学3年・道徳/自主、自律、自由と責任)
- あらすじ:売れない手品師は、公園で一人ぼっちの男の子に手品を見せ、明日も来ると約束します。その夜、友人から大劇場の代役の話が届きます。一晩悩んだ手品師は申し出を断り、翌日、男の子のために心から満足そうに手品を見せました。
- ねらい:約束は守らなければならない → 自分の意志で誠実な生き方を選ぶ。だれも見ていなくても、自分の内側の基準で生き方を選び、責任をもつ
- おすすめの発問:大劇場に出なかった手品師は、損をしたのだろうか?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
手品師のあらすじ(どんなお話?)

売れない手品師は、公園で一人ぼっちの男の子に手品を見せ、明日も来ると約束します。その夜、友人から大劇場の代役の話が届きます。一晩悩んだ手品師は申し出を断り、翌日、男の子のために心から満足そうに手品を見せました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「約束は守るべき」という決まりとしての理解です。授業の後は、だれにも強制されず、見られていない場でも、自分の判断で誠実な生き方を選び取ることが自律だと気づけることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「我慢して約束を守ってえらい」という美談になりがちです。チャンスを逃した手品師は損をしたのかと問うと、後悔ではなく満足している姿から、自分で選び取った生き方が見えてきます。
4コマで見る「放課後の約束」

楽しいさそいと小さな約束がぶつかると、心はゆれます。だれにも言われていないのに約束を選んだとき、そこには自分で決めた満足があります。お話の考え方を、部活の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に自律の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「手品師」【自主、自律、自由と責任】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「我慢の美談」で終わらせない
- 手品師の満足そうな姿に目を向ける
- だれも見ていなくても、自分で生き方を選ぶ
『手品師』のよくある質問
Q. 『手品師』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「自主、自律、自由と責任」です。
Q. 『手品師』のあらすじは?
A. 売れない手品師は、公園で一人ぼっちの男の子に手品を見せ、明日も来ると約束します。その夜、友人から大劇場の代役の話が届きます。一晩悩んだ手品師は申し出を断り、翌日、男の子のために心から満足そうに手品を見せました。
Q. 『手品師』の授業のねらいは?
A. 約束は守らなければならないという考えから、自分の意志で誠実な生き方を選ぶという考えへ深めることです。授業の前は「約束は守るべき」という決まりとしての理解です。授業の後は、だれにも強制されず、見られていない場でも、自分の判断で誠実な生き方を選び取ることが自律だと気づけることがゴールです。
Q. 『手品師』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「大劇場に出なかった手品師は、損をしたのだろうか?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「我慢して約束を守ってえらい」という美談になりがちです。チャンスを逃した手品師は損をしたのかと問うと、後悔ではなく満足している姿から、自分で選び取った生き方が見えてきます。
Q. 『手品師』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に自律の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












